品質管理のCIB

CIBとは

JACRA(Jamaica Agricultural Commodities Regulatory Authority:ジャマイカ農産物規制当局)はジャマイカで栽培された農産物の品質保持と自由かつ公正な取引環境を促進して規制するジャマイカ政府産業省の機関です。CIB (Coffee Industry Board:コーヒー産業公社)はJACRAの傘下にあり、ブルーマウンテンコーヒーをはじめとするジャマイカコーヒーの農家への生育指示や肥料、化学薬品の使用規制からその品質管理までを一貫して行う機関です。コーヒー業者間で輸出入することは市場の活性化には大変有効ですが、品質保証の面では輸出者の良心に委ねる必要があります。そういった不確定な要素を排除するためにもコーヒー産業公社の役割は大切です。

CIBの品質検査

各加工者が豆のサイズごとに分類し、色、水分量等を調べ、豆のクラスをNo.1、No.2、No.3、ピーベリー、ブルーマウンテンセレクトと梱包しています。これら分類と数値が正しいのかどうかという検査をするのがCIBのタスクです。検査に不合格となれば農園に返品され、農園は基準を満たすために別の豆の用意または乾燥作業を行います。合格した豆はCIBの倉庫から農園の顧客にCIBが直接輸出します。合格した豆を農園や加工者が再度触れることはできません。

CIBの品質検査の精度

豆のサイズや色、水分量、欠陥豆の混入率は機械で行えます。しかしカッピングは検査員の鋭い味覚に頼らざるを得ません。歴代の検査員の味覚は大変鋭く、前任者はカッピングしたコーヒー豆の隣に植えてある樹木まで当てることができました。ブルーマウンテンコーヒーの木は直射日光を避けるため、コーヒーの木の周りに背丈が高くなるバナナ、アボカド、マンゴー、ブレッドフルーツの木を植樹することが多いです。

これからのCIB(2018年10月現在)

1950年設立から独立採算制であったCIBですが、2018年1月にJACRAの傘下に入りました。JACRAの一員となっても体制は変わりません。これまで通り農家の育成、品質管理、輸出拡大に向け尽力しています。最近の傾向は日本・北米への輸出が減少し、中国市場が拡大しています。最近の価格低下に伴い、農家が経営を放棄して違うクロップに向いつつあります。